PDAの話をしよう3 まずパソコンの話をしないとね
PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)の話をしようと始めていますが、まだPDAは登場していません。ワープロのエピソード紹介が前回でした。文豪ミニというワープロを大学の卒論で活用しながら、パソコン通信やC言語でプログラムをしていた話で終わってしまいました。丁度、1980年代後半のことです。
このワープロによる擬似モバイルが後のPDA活用に大きな影響を与えるのですが、その前に、もう一つ大きな存在があります。パーソナルコンピュータ、パソコンです。
1980年代にパーソナルコンピュータが徐々に普及を始めます。まだまだ高価なものでしたが、大学の在学時代に、中古のコンピュータを入手します。私が入手したのは、シャープのMZ2200です。外部ディスクとして、フロッピーではなくテープドライブでした。普通のカセットテープデータを保存するんですね。後にミニディスクになりますが、それまではデータの保存が大変でした。
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このMZ2200で何をやっていたかというと主にゲームです。リンクの冒険という名作ゲームを楽しんでいました。合わせて自作のゲームも楽しみたい、ということで、雑誌Oh MZに掲載されていたダンプコードと呼ばれる数字の羅列をひたすら入力して、プログラムを動かしていました。映画マトリックス出てくるような文字コードですね。
そんなニッチな利用方法から、パソコンが実用になったのは、NEC8800シリーズを入手してからです。当時大人気だったワープロソフト一太郎を仕事に使い始めました。仕事の文書作りはワープロがメインでしたが、徐々にパソコンに移行し始めます。
しかし、出先では、オアシスポケット2のようなポータブルワープロが便利です。このような環境から、私が30年経った今でも行なっているルールが出来上がりました。
ファイルはMS-DOSフォーマットのテキスト形式で保存すること、です。テキスト形式で保存してフロッピーで持ち歩けば、ワープロでもパソコンでも利用ができます。そこで、予定もアドレスも、テキスト文書に雛形を入れておき、そこに保存するようにしました。一太郎などワープロソフトで整形したい場合も、必ず下書きはテキストで行うようにしています。
現在もその癖が残っており、ワードやパワーポイントを作る前に、一通りテキストで作ってから作っています。会社の同僚に、ワードで書かないの?とよく聞かれますが、説明が面倒なので笑って誤魔化しています。
ワープロとパソコンの連携をフロッピー経由で、MS-DOS形式のテキスト文書を使う、なんてモバイルライフの初期のスタイルができました。
さあ、いよいよPDAの登場です。次回に続く。